2013年2月26日火曜日

HPAIR2・事前と事後に考えたこと

今回参加するにあたって、事前には何を目的としていたのか。
一つ前の記事で紹介した友人のブログを引用して説明したいと思います。


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多くの学生が集まって「カンファレンス」を行ったこの機会、
カンファレンスとはなんぞや?と考えました。

世界最先端の理論をアカデミックにぶつけ合う場?
Definitely No!
そういうのは国際学会でやればいいこと。

専門を異にする学生の議論における限界ってあると思います。
これは僕が参加したメディアのパネルで「国のイメージ」を話していた際に、
世代間の格差を考えると、学生である自分たちが「国のイメージ」を代表して議論すること自体に限界があるのかもね、って発言したのにも通じますが、
自分たちはアジアの名のある大学から来ていても、スーパー・アカデミックな議論はとても期待できないことに自覚的であるべきです。

とすると、カンファレンスの目的って、限界を感じながらも自分の意見を共に曝け出すという行為を通じて、学生と学生をつなげることに意義があるんじゃないかと思うんです。

ただ今回のカンファレンスは、「刺激になった」とか「みんなこれからも仲良くしようね」っていうレベルのつながり方ではない気がします。
実質3日間という期間はあまりに短くて、むしろ
「これからお互い刺激していこう」とか「ここでできたつながりを将来生かそう」というぐらいのアグレッシブさがありました。
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他の参加者のほとんどが学部生という中で自分は大学院2年生、という立ち位置を踏まえれば、参加者同士でのアカデミックな議論に比重を置くよりは、むしろスピーカーに近づいてどれだけ有意義な話ができるか、という点を意識して臨みました。

もちろん学生同士のつながりというのも大事です。しかしそれは自然にできるものだと考えていました。前回、フィリピンでの学生会議 に単身、乗り込んだときは多くの友人ができました。そのときの友人を今回HPAIRに誘ったところ、何名か参加を申し込み、2人一緒に参加して再会することができました。彼らのおかげで、今回Delegate Liaisonという特別な地位につくこともできました。


事後としての大きな感想。いろいろあるのですが4つにまとめたいと思います。
個々のイベント/セッションでの感想はまた今回大会期間を時系列で書く記事で。

スピーカーとのつながり、という意味では良かったのではないかと思います。また別の記事で書きますが、中国に詳しいジャーナリストの加藤嘉一さんや1983年から1989年までマッキンゼーの東京オフィスでパートナーを務めたPartha Ghoshさんとはセッション外でもきちんとお話をすることができました。

英語に関しては、参加者中最低レベルであったように思います。TOEIC/TOEFLでそこそこの点数を出しても、きちんと使えていない現実に改めて気づかされました。
加えて、ハーバードの学生が話す英語の綺麗さ、丁寧さに感心しました。ボストンに来る直前、ニューヨークで働く親戚には、営業職としてきちんとした英語を話せないと信用に関わってくるために、アメリカで働き始めて10年ほど経つ今でもきちんとした英語を話す研修があることを聞きました。改めて自分の英語の雑さ、文法的不正確さを気づかされました。
Indian Englishへの対応の必要性も感じました。北京ではBritish Englishへの対応を迫られたのですが、今回Indianが多い中でIndian Englishへのリスニング強化が必要だと感じました。

基本的に誰もがわかる内容でセッションは構成されていると思いますが、パネルの議論では多少専門的な議論がなされます。さすがに院生としては議論の中身のレベル感については問題ないというかむしろ簡単と感じる場面が多かったですが、専攻分野が全く違う学生には厳しいかもしれません。自分のパネルでも、ちんぷんかんぷんになってる人もいましたし、Securityのパネルで六カ国協議のシミュレーションをやったところ、現状の北朝鮮の動きに対して日本役を務めた韓国人 学生は北朝鮮に軍隊を派遣する、ことを主張したらしく、あきれていた友人もいました。

学生とのつながり、については反省が残ります。すぐ友達作れるね、いつでも誰かと話してるね、広く友達作れるね、パーティー得意そうですね、などのポジティブな評価もいただいたものの、前回フィリピンでの学生会議に比べるともう少しやれたのではないかという思いが残ります。思ってみれば、フィリピンでの学生会議 では日本人参加者が珍しかったこともあり、かなり友好的に接してくれた人が多かったように感じます。英語の壁もありました。今回の会議ではただの参加者の1人、だった以上もう少しアグレッシブでも良かったのかなと思います。

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